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1 本誌沿い 短編

【短編】眠り兎

沙希がSNSに入国して初めて書いたsssです。
敢えて一切の修正は加えず公開させていただきます。
あ、でも当時タイトルがなかったので、それだけつけさせていただきました。

ほとんど小犬陛下の独り言です。

【二次SS 】 【陛下→夕鈴 】【糖度?】 【バイト妃】

sss 眠り兎

では、どうぞ。


政務になんとか都合をつけて、数日ぶりに妃の部屋へ行くとと、夕鈴はすでに眠りの世界へ落ちていた。
せめてもう少し、夕鈴を感じたくて、僕は寝台の隅に腰を掛ける。
君の穏やかな寝息に誘われて、思わず額へと手が伸びた。柔らかくて細い髪が、僕の手を掠める。もう少し、この髪を撫でて、額を撫でて、この幸せに浸っていたい。
そんなことを思っていると、ふと夕鈴の眉がよって少し不愉快そうな顔つきになった。

なんだよ、夕鈴。寝ている君は僕が嫌いなのか。

現実の夕鈴も実は僕がきらいなんじゃないかと勘ぐってしまう。
そんなことを考えると無意識に手に力がはいってしまって。夕鈴が痛いかもしれないと慌てたら、彼女の表情がふと和らいだ。
なんともいえない。起きていたら間違いなく口付けたくなって抱きしめてしまう、そんな嬉しそうな顔。
夕鈴の微笑をたたえた口元が少し、開いた。

「へい…か……」

確かに君は笑っている。
どんな夢を見ているんだろう。

ねえ、夕鈴。

僕はね、陛下になんか、実はあんまりなりたくなかったんだ。
そりゃあ、僕がならなくちゃいけないって思った瞬間はいっぱいあった。
でも、王様って堅苦しいし、自由にならないし、お仕事ばっかりになるのもわかってた。
国が弱体化して、どうしようもなくなっていくのがわかったから、それが嫌で仕方なくなったんだ。

でも、王様になったから君に会えた。
王様だから、夕鈴をお嫁さんにっていう気持ちをなかなか外には出せないけど。

王様になって一番の幸せ。


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1 本誌沿い 短編

【短編】菓子珍景 1

SNSで初めて書いた続きものでした。
3回で終了です。
少しだけ修正を加えてます。
あ、あとタイトルをかえました。
原題は「喧騒」です。
最初に考えてたプロットに大幅変更がありまして、タイトルが少しあわなくなってたので。

【本誌設定】【夕鈴×黎翔】
あと、名前もないですがオリキャラでます。

それでも良いという方どうぞ。


***

天気の良い昼下がり。夕鈴は厨房を借りて『くっきー』を作っていた。
最近後宮に新しくやってきた侍女は西洋文化に詳しく、この珍かな菓子を夕鈴にくれた。

そのさくさくとした口触りと絶妙な甘さにすっかり夢中になった夕鈴は陛下にも是非作って差し上げたいと、侍女と共に厨房を借り切ることになったのだった。

このお菓子作りは陛下には内緒。陛下に絶対に言わないでくださいと何回も念押しして、こっそりと李順さんに許可をもらった。

「さあ、お妃様。後はこちらで焼き上げるだけですわ」

小犬陛下が嬉しそうにくっきーを頬張る姿を思い浮かべれば、それだけで夕鈴の頬も緩むというもの。
それをさらに心から幸せそうに微笑みながら見る侍女の視線に、夕鈴は全く気づいていない。

くっきーはあっという間に焼けて、ほこほこと美味しそうな湯気をたてている。

「たくさんできたし、政務室の皆様にもお配りしようかしら」
「まあ、お妃様。そのようなことをなさったら陛下が焼きもちを焼いてしまいますわ」
「その通りです、お妃様。まずは陛下にお持ちして、もし残ったらそれを皆様にお渡ししては?」

そんなことないと思うけど…。
たかだかバイト妃にヤキモチとか。陛下はきっとそんなことしない。
でも、確かに!そういう演技はするかもしれない!
それに、私は1番に陛下に食べて欲しいんだわ。

「そうですね。まずは陛下のところにお持ちします」

夕鈴がそういうと侍女たちは手際良く、お茶や今作ったくっきーを準備する。

「おや、夕鈴殿。もうできましたか」
「李順さん」
「ちょうど陛下はご休憩中です。南側の四阿の花が見頃でしたよ」

李順さんはこのくっきー作りに大賛成で、こうして協力してくれる。
なんにせよ、陛下のやる気がでるのは良いことです!と、この前言っていた。


つづく

1 本誌沿い 短編

【短編】菓子珍景2

第二話です。
本当はこの話は2つにわかれてたのですが、まとめてみました。

ではどうぞ!




李順さんは優雅に退室。
夕鈴たち一行も籠にくっきーと花茶を詰め、執務室へ向かった。

ちょうど少し和らいだ陛下の顔が夕鈴の歩く先に見えた。
本当に一段楽みたい。よかった。

「どうしたのだ。我が妃よ」
「陛下。侍女と厨房をお借りして異国のお菓子を作りましたの。南の四阿で少し休憩いたしませんか?」
「我が花に誘われては断れぬな。行こうか、妃」

陛下は夕鈴を軽々と抱きかかえる。

「一刻ほどで戻る。それまで各々自分の仕事を進めておくように」




「陛下っ。あの〜。私っ!いつまでこうしてればっ」

もうとっくに南の四阿につき、お茶の準備を終えた侍女も「一刻いたしましたらお迎えに参ります」と言って姿を消した。
なのにまだ私は膝の上。ぎゅーぎゅーと抱きついてくる大きな小犬は離してくれそうもない。

「だってー。わざわざお嫁さんが僕のためにくっきー作ってくれたんでしょ!嬉しくって!!僕くっきーって初めて見たけど美味しそうだねぇ!夕鈴が作ってくれたから美味しそうにみえるのかなぁ!」
「陛下っ!見るばかりでは食べられませんっ!!お茶がないと意外とぽろぽろして噎せそうになるんですよ?」
「えー、そうなの。仕方ないなぁ。夕鈴が淹れてくれるお茶も美味しいし、仕方ないかぁ」

私はようやく陛下の膝上から解放され、お茶を淹れた。

「どうぞ」

ほんのりと焦げ目のついた黄金色のくっきーはそれはそれは美味しそう。

「夕鈴。くっきー食べさせて?」
「え!ちょっと陛下っ?!何言ってるんですか!?」

夕鈴はぷしゅーと音をたてそうなほど真っ赤になる。

「だって僕の為に作ったんでしょ?たべさせて、夕鈴」
「早く早く」

無邪気に小犬が大きな口を開けている。
夕鈴はぐるぐると目を回し倒れそうになると…

「これも演技の練習だよ?」

手早く腰を攫った狼が牙を剥いていた。

ぎゃあああっ!狼陛下?!
なんでっっ
さっきまで嬉しそうな小犬だったのにっ!?

「はいっ!」

そうだっ!これは演技の練習なんだっ!頑張らなきゃ!

反射的に勢い良く返事をした夕鈴はそれでも恐る恐る、くっきーを1枚手にとる。

震えるてで兎は恐る恐る狼の口元へくっきーを運んだ。

待ちきれなくなったように大きな口を開けた陛下が逆に夕鈴の指をめがけて迫ってくる。
反射的にあわてて手を退けようとするけれど、陛下の左手は私のくっきーを持つ手をしっかりと掴んでいて離れそうにもない。

強引に私の手を掴んでくっきーを食べている。

結局私が食べさせたのか私の指が食べられたのか。陛下は残ったくっきーの細かい欠片を夕鈴の指から舐めとってしまった。

兎は腰が引けてもう狼の顔なんて見えてない。

たっぷりと兎の指を舐めて味わった狼が一言。

「ゆーりん!もう一個ちょうだい」
「も…もう一個ですか?!」
「ゆーりんが食べさせてくれなきゃたべられないよ!これは」

いっきに夕鈴の顔が青ざめる。

「もしかしてそんなにまずいんですか⁈侍女さんたちに陛下に1番に食べさせてあげるのがいいっていわれて、私、味見してないんです」
「まずいんですか!そうなんですね!」

夕鈴はさっとくっきーに手を伸ばした。

「だめっ!!!!」

夕鈴の口に入る直前。陛下が素早く夕鈴からくっきーを取り上げ、自分の口に運ぶ。

「全部私のものだ。例え愛する妃にでも1枚もやらん」

えええ、ここでまた狼?!

「なーんてね!」
「でも、全部僕のなのは本当だよ!」

そういって小犬陛下はぱくぱくと自分の口にくっきーを運び…30枚はあったくっきーはあっという間に全部陛下の口の中。

「へーか。私も1枚くらい…食べたかった…」
「夕鈴はだめ!」

陛下は大量のくっきーを無理矢理胃袋に詰め込んだせいか心なし青い顔をしている。

そしてその青さは治るというよりもひどくなる一方。いくらたくさん食べたからとはいえさすがにちょっと…。

つづく☆

1 本誌沿い 短編

【短編】菓子珍景3【完結】

この短編もラストまできました。
またほんの少し、修正を加えています。
ここまで読んでいただきありがとうございました!
次はもう少し長めのものをSNSから引っ張って来る予定です。
よろしければお付き合いくださいませ♪

では、どうぞ。

*****

「ああ、全部食べましたか陛下!すぐに自室へ向かいましょう。今日はもうお休みください!」
「いやぁ、さすが!夕鈴殿の手料理は効果的面です!」
「やはり貴様の差し金か李順。まったく、もし夕鈴が口にしたらどうするつもりだったんだ」

陛下は青白くても鋭い目を李順に向けている。

「だから侍女たちにも絶対に他の者に食べさせないよう注意するように言い聞かせました」

対する李順は涼しい顔だ。

「え?ちょっとまってどういうことですか??」
「陛下ますますお顔の色がっ!!!!」
「そうですねえ、夕鈴殿。後は陛下のお部屋の方でお話しさせて頂きましょう」


ー陛下私室にて話すこと半刻。

「そうしたら私はっ!!!!陛下の為にせっせと毒入りくっきーを作っていたということでしょうかっ!」
「そういうことになりますねぇ、夕鈴殿」

夕鈴はがっくりと首を項垂れた。
どうやら陛下の毒への耐性は先天的なものではなく、定期的にある程度摂取することで保っているもの…らしい。
匂いで気付き、李順さんが用意したものとわかっていてもなかなか食べてくれない陛下。
そこで李順さんはこれを計画したらしい。

そりゃあわかっていたって体調を崩すようなもの食べたいはずないわよね!
あれ?でも、食べさせたのって私…?

「いやぁ、でも本当に全部食べるとは思いませんでしたよ陛下」
「さすが夕鈴殿の手作りです」

「り…李順さん。 陛下……。私…私…こ…今度こそ首でしょうか?!」
「ええ?!なんでそうなるのゆーりん?!」
「だってだって…。知らなかったとはいえくっきーを作ったのも食べさせたのも私じゃないですかあ!」

父の借金と青慎の学費、王宮への借金。とてもここでのバイトなくして返せるような金額ではない。
どうしよう、あ、なんか涙出てきちゃった。

「ゆ、ゆーりん。そんな心配しなくて大丈夫だよ!ぜーんぶ、りじゅんが、悪いんだから!!!!」
「そうですよ、夕鈴どの。貴方は何も悪くありません。首なんてあり得ないですから心配なさらなくて大丈夫です」

陛下が鋭く李順を見やると…。

「では、私残りの政務がありますので、そろそろ失礼させていただきますっ」
「ああ、夕鈴殿。陛下は気丈に振舞っておいでですが、本当は腕をあげるのもお辛いはずです。夕餉は夕鈴殿が食べさせて差し上げてくださいね」
「翌朝陛下のお加減がすっかり良くなっておいででしたら特別手当を差し上げます」
「特別手当ですか李順さんっ!頑張ります!!!」

わーい手当。手当。
と夕鈴がはしゃぐのを横目に陛下は満足そうに李順を見つめ、李順は少しほっとした顔で陛下を見ていた。

―――どうやら、私の首もなんとか繋がったようです…。でも今度の手当て、私のポケットマネーになるやも…。

「では、失礼いたします。陛下。お妃様」

「ゆーりん。今日はずーっと一緒だよ!!」


おしまい
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momo苺は、このログ倉庫の架空番人です。
コミュの某所にて、メンバーと呟いています。

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2014年03月31日 (月)
【短編】菓子珍景2
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