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2 現代パラ  幼な妻

現代パラ【幼妻仮夫婦】16  さきcolor

続きwww

―――――――――――――――

きいぃぃぃ…

黎翔は玄関のドアを、ことさら慎重に開いた。
何せ、家の中には逃げ足の早い兎がいるかもしれないからだ。
ここまできたら逃がするもりは無いものの、彼女の逃げっぷりときたら、時々尋常じゃない凹まされ方をするから、油断ならない。
ぬき足さし足忍び足、という表現が実に正しいくらいの黎翔の足取り。
その足は、迷わず台所へと進んで行った。
夕鈴の親友・明玉が『夕飯を作りに戻って行った』と言っていたから、きっとそこだろうと踏んでいたのだ。
案の定、近づくにつれてトントントントン、と包丁をまな板に叩く音が聞こえてきた。

聞こえないように、慎重に扉を開ける。
そこには、エプロンを纏った夕鈴が立っていた。
―――しかし、それ以上に黎翔の頭を真っ白にさせた格好が目に入った。

下手をしたら、下着が見えてしまうのではないかというくらい短いスカート。
それは夕鈴がガスコンロとシンクを行き来するたびに、悩ましげに揺れる。
きっとご飯を作るためにまとめ上げたであろう、ポニーテールも…夕鈴のうなじを、隠していなかった。
歩くたびに揺れるそれは、まるで夕鈴から匂い立つ色気のようなものを醸し出していた。
(もちろん、そう感じるのは黎翔だけである)

黎翔が夕鈴の姿に見とれている間、夕鈴の方はどんどん夕飯を作り上げていく。
まな板の上で澱みなく包丁をさばく姿は、まさに主婦と言えるものであった。

「―――痛っ!!」

その声に、黎翔は驚いた。
突然上がった夕鈴の悲鳴に、黎翔は夕鈴の手元を見た。
視線の先のまな板の上には―――紅い血。
黎翔は状況を忘れ、扉を全開にして部屋に飛び込んだ。

「―――夕鈴っ!!」
「―――っ?!えっ?!」

突然の闖入者に驚いた夕鈴は自分の指先から視線を外して振り向くが…それは出来なかった。
背後から抱き締められる。
自分を包むこの香りには、覚えがあった。

「―――え?!黎翔さんっ?!何で…」
「そんなことはどうでも良い!!夕鈴、どこを怪我した?!」

黎翔はくまなく腕の中の存在を見る。
まな板の上にあった血。
それは扉の向こうで見たときより、ほんの一滴に見えた。
どうやら、指先を切っただけのようだった。
でも、痛かったのだろう。先ほどの夕鈴の悲鳴は、痛そうだった。
だから、この後の行動は必然と決まっていた。
黎翔は、夕鈴の左手を取って、自分の口元へと運んで行った。




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  • 2014年06月10日 (火)
  • 12時27分22秒
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