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1 本誌沿い 狼陛下の花嫁 誘拐事件

IF【臨時花嫁】26 ひしょきらcolor

ごろつき達がのびているのを一瞥して確認した黎翔は、
立ちすくむ夕鈴の前へと歩を進める。

「夕鈴・・・・・・」

―――やばい、怒ってる!!!
先刻ほどではないものの未だ冷気を含んでいる黎翔の声に、
夕鈴は思わず身をこわばらせた。

「ち、ち、違うんですっ!!い・・・家出とかでは決してなくっ!
 と言うか正直、私自身もよく状況が飲み込めてなくて・・・っ」
夕鈴は大慌てでブンブンと両手を振り、何とか現状を説明しようと
思いついた言葉をとにかく無造作に並べたてる。

しかし。

ふわり。懐かしい匂いと温かさが、自分を包み込む。
気がつくと、夕鈴は黎翔に抱き竦められていた。

「―――あぁ、大体の話は浩大から聞いた。
 また君を怖い目に遭わせてしまったな・・・すまない。」
「陛下・・・ごめんなさい・・・」
夕鈴は思わず、黎翔の衣をギュッと握りしめた。

心配と迷惑をかけてしまった、という申し訳なさと、
家出じゃないと分かって貰えていた事への安堵、
そして、何日かぶりに大好きな人に会えた嬉しさ。
それらが大粒の涙となり、夕鈴の瞳からポロリと零れ落ちた。


--------------------


「―――さて、と」
夕鈴が落ち着いた頃合を見計らい、黎翔はひょいと夕鈴を抱き上げた。

「ちょっ、へ・・・李翔さんっ!?!?」
「それじゃ、帰ろっか♪」

先程までの、誰もが圧倒された冷気は跡形もない。
むしろ、そろそろ耳と尻尾が見えそうな勢いだ。
黎翔が浩大から李順へと伝えさせた『伝言』。
それは、『妃を迎えに行ってくる』という事だった。

「ちょ、ちょっと待って下さい!
 私まだやらなきゃいけない事が・・・!!」
「え~、君がやらなきゃいけない事?
 早く王宮に戻って僕を安心させる事に決まってるよね♪」

夕鈴は、何とか降ろしてもらおうとジタバタもがくが、
黎翔はまったくお構いなしだ。
―――どうしよう、このままじゃおばば様が・・・!!


その時、黎翔の足がピタリと止まった。
「・・・あれ?李翔さん?」
ただし、その両腕は夕鈴をしっかりと支えたままで
降ろしてもらえそうにはなかったが。

「―――ったく、町外れの方に歩いて行ったと聞いたから
 様子見に来てみたら・・・何やってんだ、お前。」
「き、几鍔・・・」

黎翔の視線の先に目を向けると、聞き覚えのありすぎる声。
そこには、腕を組んで憮然とした表情の几鍔が仁王立ちしていた。
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