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1 本誌沿い 春・夏・秋・冬

一巡目【夏】  さくらぱんcolor

「舟遊び」 


煌く川面を、滑るように一艘の小船が進む。

「夕鈴……どう?  
舟遊びの感想は?」

私の瞳を面白げに見つめて、
訊ねてくる陛下。


「船には、はじめて乗りましたが……
結構、揺れるのですね。
でも、楽しいです。」

陛下に応えながら、
私は、水辺の景色に目を奪われた。

船べりに捕まり、水面に手を浸けると
冷たい水温を、直に感じて気持ちがいい。

水面にキラキラと、進む船の波の筋が出来た。

船頭の漕ぐオールが、水滴を弾きながら、
小さな虹を作る。

滑るように船を進ませる様は、とても楽しい。

いつも岸から眺める景色とは違い、
目新しく美しい景色に、私の心は弾んだ。


「あっ……陛下、見てください。
あそこに、鴨の親子がいる。
カワイイですね。」

「本当だ。
……かわいい。」

ジッと私を見つめて、
陛下は静かに微笑んでいる。

「陛下、鴨を見てないのに
カワイイだなんて……
嘘つきです。」

私は、頬を膨らませて
嘘つきな陛下に拗ねてみせた。



「心外だな…見てるよ。
ちゃんと、見てる。」

「鴨を見ている夕鈴を見てる。
凄く、カワイイ。」

「……えっ。」

私をずっと見ていただなんて……
まったく気付かなかった。

私は、恥ずかしくて、
慌てて視線を 水面へと落とす。

子供のように、はしゃいだ様子を一部始終。
陛下に、見られていただなんて……

両袖で、赤く染まった顔を隠すが、
隠しきれなかった。

ふいうちの陛下の言葉に、
私は、ひどく動揺する。

ドキドキと……胸の動悸が収まらない

「ほんとに、夕鈴は、カワイイなぁ。
……見ていて、飽きない。」

向かい合う陛下が呟く。

陛下は私の様子を見て
さらに、楽しそうに笑うのだった。
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  • 2014年09月11日 (木)
  • 08時27分46秒
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