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1 本誌沿い 春・夏・秋・冬

二巡目【夏】  さくらぱんcolor

「えいっ!
とりゃあっ!」

ひゅるひゅるる~~……ぽとん。

「お妃ちゃん
違う違う!
こうだって!」

シュッ!
パスン☆

夕鈴から、遠く離れた木に、浩大が投げた飛び道具が刺さる。

パチパチパチパチ…

「スッゴいわね!
さすが、浩大!!」






「夕鈴、
何をしている?」

背後から、急に呼ばれた声に、
夕鈴と浩大は、ギクリとした…

そろりと振り向いたら、
そこには陛下の姿…

「陛下…」

「夕鈴.。
ここで何をしているの?」

「あっ
……あの。」

「いつも守られてるばかりじゃ
イヤなんで……」

「少しは最低限。
自分の身は、自分で守りたいなぁ~と」

陛下の少し寄せられた眉。
冷ややかな視線が、浩大に投げかけられた。

「……浩大っ!」

「浩大は、関係無いの。
私が無理にお願いしたのよ!」

浩大をかばうように
陛下の視線から隠した。

……蒸し暑い。
夏の木漏れ日が、夕鈴の目を射る。

こんなに暑いのに。
この場所だけが、冷たかった。

「……浩大!
お前は、知っているはずだ。」

「夕鈴には、そんな知識いらない。」

「 君は、そんなことは、
覚えなくていい…」

思いがけず静かに呟いた陛下に、
夕鈴は抱きすくめられた。

ギュッと抱きしめられて、
身動きが取れない。

苦しげに呻く陛下の小さな囁き。

「君は、僕が守るから…
君は黙って守られていて…」

――君は、知らない。
抵抗する術を知り、無残にも殺された妃が何人も居ることを……

もう大事な人が、殺されるのは見たくない!
母のように……


ギュッと抱きしめる陛下の大きな背中が、
少し震えているような気がして・・・
夕鈴は何も言えなくなった。

「僕が君を守るから……
絶対に守るから……」

何も言えなくて……
でも、何かを伝えたくて……

二人、言えない想いが、
胸に広がった。

それ以上、追求できない
夕鈴が、折れた。

「……ゴメンナサイ。」

小さく呟いた夕鈴の言葉が、
静かな森に響いた。

ぎゅっと抱きしめられたまま……
森に夕闇が迫る。

焼けた空が静かに光っていた。

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  • 2014年09月11日 (木)
  • 13時43分33秒
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