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1 本誌沿い 春・夏・秋・冬

三巡目【春】  さくらぱんcolor

水面に映る空の色

はらはらと
舞い散る桜が
水面に薄紅の花筏を作る。

薄紅と青い空を写し込み
春を彩る。

「夕鈴。
やっと、見つけた……」

「陛下」

「侍女に聞いても、誰も知らないと……」

「探したよ。
まさか…王宮の外堀にまで
足をのばしてるとは、思わなかったぞ。」

「申し訳ありません。」

「そこは(刺客に狙われやすいから)危ないから、
早くおいで……」

「はい、陛下。」

夕鈴は、名残惜しげに一度振り向き…

陛下の居る位置より高い場所から、陛下のもとへ…と、飛び降りた。


……ポスン

鮮やかに染まる桜の仙女のように
この国の国王の腕の中におさまった

稀有なる狼陛下の花嫁。

ただ唯一、狼陛下を恐れず。
微笑みを絶やさぬ。
唯一の寵妃。

今も昔も変わらない。

お互いの温もりが、愛の絆。

「どうして…ここに?」

「昔を思い出しておりました。
下町に住んでいた頃の……」

それを聞いた黎翔の幻の耳が、垂れた気がした。

「…下町(じっか)に、帰りたいの?」

ウルッとした小犬のような瞳には、昔から弱い。

「帰りたいわけではありません、ただ懐かしいなと……」

ますます元気が無くなる小犬陛下に、夕鈴は苦笑する。

「そんな顔をしないでください。
私が、貴方から離れるわけがないでしょう?」

「追いかけてきたんですよ?
貴方を!」

「……ああ。
そして、二度と離れない。
離さないと誓った」

「私は、今までも、
これからも…」

「狼陛下…
貴方の唯一無二の妃です!」

「……愛しております。
黎翔さま。」

「私もだ!
離れるな……夕鈴。」

啄むような口付けに
春の花が揺れる。

巡る季節が移り変わろうとも……
愛しあう二人の心は、変わらない。

離れた時があればこそ
……もう離れられない。

二人、春の日溜まりに生きて……
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  • 2014年09月11日 (木)
  • 14時16分30秒
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