スポンサー広告

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

1 本誌沿い 春・夏・秋・冬

三巡目【秋】  さくらぱんcolor

「…痛いっ!」

「ちょっと……
李翔さん、またですか?」

「見せてください!」

心配そうに、駆け寄ってくる
僕の可愛いお嫁さん。

「……血がでてる。
大丈夫ですか?」

少し顔を青ざめて
大きな瞳を潤ませる彼女に
僕は大丈夫だよと笑ってみせた。

夕鈴は、僕の手首を取ると、
血の出た指先を口に含んだ。

チュ…

指先に、
少し吸われた感覚と
柔らかな唇の感触。

口に含んだ血を
吐き出しながら……

「これで良し!
もう……李翔さん、気をつけてくださいね。
これで何回目ですか?
栗のイガに指を刺すの…」

「意外と(へーかは)、不器用なんですね。
栗拾いのお手伝いは、
もう……いいです!」

「さっきから、カラスが狙っている
お弁当を守りながら……
あそこで休んでいてください!」

「えーー…!
もう、刺さないよ!
……もっと、君と栗拾いしたいな。」

「そう言って……
何度目ですか?」

「夕鈴…
まだ、3度目」

「いいえ、
6度目です!」

「刺すたびに、
治療と称して
私を呼ぶんですもの」

「さっぱり栗が拾えません!

このままじゃ……
栗ごはんも
栗饅頭も、つくれません!」

少し膨らましたほっぺを赤くして、
僕のお嫁さんは、そう言った。

「…でも、夕鈴と一緒の栗拾い。
楽しいんだよ……」

「もっと、栗拾いしたいな……」

シュンと……
垂れた耳と尻尾を出して、
潤んだ瞳で夕鈴を見つめた……

君がコレに弱いと
知っての
僕のとっておきのお願い

しばらくして……

ふぅ……
小さなため息。

「しかたがない人ですね。
わかりました。」

「では、もう少し栗拾いを楽しみましょうか。
今度は、李翔さんが踏んだイガを
私が拾います。」

「この籠が、いっぱいになったら、お昼にしましょうね!」

「……それで、いいですか?」

「ありがとう!
夕鈴!
僕。
一生懸命、頑張るよ!」

「夕鈴!
大好きっ!」

たちまち、ピンと元気になった耳と尻尾を、
ブンブンと振り回して、
僕はぎゅっと、夕鈴を抱きしめた。

「く…くるし……李翔さん。
離して……」

しばらくしてから、離れると、
ゆでだこのようになってしまった真っ赤な夕鈴。

「早く栗拾いを終わらせましょうね!」

照れ隠しのつもりか……
両腕をブンブン振り回す夕鈴の籠から、
拾ったばかりの栗が飛び散った!

「夕鈴っ!
栗が……「あっ、きゃあっ!!

その分だけ余計に、
僕らが栗拾いをしたのは、言うまでもない。
関連記事
スポンサーサイト

テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

momo苺

Author:momo苺
こちらは白陽国SNS地区のコミュニティ・ログ倉庫です。

momo苺は、このログ倉庫の架空番人です。
コミュの某所にて、メンバーと呟いています。

カレンダー
プルダウン 降順 昇順 年別

04月 | 2017年05月 | 06月
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -


目次
表示中の記事
  • スポンサーサイト
  • 三巡目【秋】  さくらぱんcolor
  • --年--月--日 (--)
  • --時--分--秒
  • この記事にはコメントできません。
  • この記事にはトラックバックできません。
  • 2014年09月13日 (土)
  • 02時40分58秒
  • この記事にはトラックバックできません。
by AlphaWolfy
検索フォーム
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
小説・文学
732位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
二次小説
336位
アクセスランキングを見る>>
カウンター
現在の閲覧者数:
marble-color
こちらは、リンクフリーです。
QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。