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1 本誌沿い 春・夏・秋・冬

三巡目【冬】  よゆままcolor

ハラハラ・・・・・・白い妖精が空からそっと降りてくる。
そして地上でクルクル楽しげに回っている。

綺麗で清浄な世界。
心の中までも清められるよう。


ここでこの季節を体感するのも2度目。
臨時妃も随分と長くなってきて、最近ではさすがに陛下の言動にも慣れてきた・・・はず。

私も少しはプロ妃になっている、つ・も・りっっ!!

夕鈴は窓の外の景色をボンヤリ見ながら、手の中で少し冷えてきたお茶を一気に飲み干す。
お昼前にポツリポツリと空から雨粒が静かに零れ落ちていたが、
それも 直ぐに白い雪へと変化していた。
そして茶色の地はすでに白く変わっていた。


「ここまで積もれば、寒いはずよね・・・・。」


「そうだな、夕鈴・・・・確かに雨が雪に変わったから、急に冷えてきたようだな。」

夕鈴はハッとして後ろを振り向く。
独り言のはずなのに、自分の言葉に返答があったのだから。


「まぁ、陛下、お越し下さったのですね。」
「そなたの顔が見たくなってな。」
「政務はよろしいのですか??」
「政務なんぞよりも、君の方が大切だ。」

甘い言葉を囁かれ、ドキンと胸の鼓動が跳ねた。

平常心!!
兎に角平常心よ!!大丈夫、私はプロ妃!!!

自分に一生懸命に言いきかせる。
そして深呼吸して何事も無いような表情を作る。

でも陛下は更に畳み掛けてくる。

「夕鈴、寒くはないか??」
「いえ、大丈夫です。」
「私は寒いが。」
「はい??」
「だから・・・・・・。」

ニヤリと口角が上がった。

これは・・・・・・このさきは。

どうなるかなんて、何となく予想はつく。
でも逃げる・・・・・事なんて出来ない。

だって陛下の妖しい紅玉の瞳で、じっと見つめられると身動きが取れなくなる。



「キャッ!!」

逃げる暇なく、後ろから抱きすくめられた。

そして、さっきまで寒かったはずの身体もポカポカしているような気も・・・。
体温が少しずつ上昇してきているのが自覚できる。

「平常心!!
平常心!!!大丈夫!!!!」

小さな声で唱えながら、自分の体温を下げようと試みる。
でも一度上がった体温は簡単には下がる筈もなく、
それよりも更に上がっていく。


「クスッ。」

耳元で笑い声が聞こえてきた。

「夕鈴・・・・その愛らしさが僕にとって最高の癒しだよ。
いつまでも初々しい妃でいてね。」


囁かれる甘い言葉。


ダメっっ!!!
もう我慢の限界ィ~~~!!


そのまま床にへたり込んで私を支えてくれたのは、
言わずもがな陛下である。


「夕鈴、まだまだプロ妃は遠いようだね。」
「はぁぁぁぁぁ~~~~~~~。」

私の深い深いため息が、侍女さんたちも誰もいない二人きりの部屋に響いた。
でも二人でいられれば、寒い冬すらも暖かい春へと変えることが出来ることを二人は肌で感じていたのだった。


二人の春はもう、すぐそこ?!



終わり。
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