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1 本誌沿い 春・夏・秋・冬

四巡目【冬】  さくらぱんcolor

真夜中から降り始めた雪は…
漆黒の夜空から

キラ…
キラ……と

音も無く、舞い散る。

「ゆーりん、寒くない?」

「へーきです!」

「ホントに?」

そう言って、
陛下は私の手をとった。

「……冷え切ってるよ!?」

いつまでも頼ってくれない夕鈴に 少し淋しげに微笑んで、
陛下は、ギュッと冷え切った手を握って暖めてくれた。

「こうすれば、君も僕も暖かい。」

「…あ……ありがとうございます。」

キラキラ……と煌めく雪は、
私達の足跡を消して、尚も降り積もる。

穢れ無い純白の雪に、
黎翔と夕鈴の二人を閉じ込めて……

陛下が、しっかりと握り締めてくれる温もりが、心地良い。
わずかに触れた右肩からも、陛下の体温。

私の頬が熱いのは、気のせいじゃないよね。!?
陛下を意識しつつ……

夕鈴は、火照る頬を凍てつく外気に晒し
舞い踊る雪を見上げて

ほおっ……

熱の篭ったため息を、夜空に吐着だした。
瞬く間に、白く凍りつく吐息。

「よく降るね……
今夜は、積もるな……」

少し憂いた横顔の陛下は、
民を思う王の顔。

そんな陛下を、 少しだけでも慰めたくて…
夕鈴は、繋いだ手をギュッと握りしめた。

「あまり積もらないといいですね……」

「そうだな……」

夕鈴が握った手を
陛下が握り返してくれた。

二人、雪が降る夜空を見上げて、それぞれにを思う。

深々と雪が降る。

黎翔は、民を

夕鈴は、愛する人を

二人重なり、すれ違う想いを閉じ込めて。

溶けることの無い
君への想いを閉じ込めて……

“きっと、大丈夫。
君が居るから平気。”

想いを繋ぐ手のひらと手のひら
しっかりと繋いだ絆は、決して切れない。


今宵、夜空に雪が舞い散る。


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  • 2014年10月17日 (金)
  • 03時14分56秒
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