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2. 電Q☆現代パラレル  

電Q現パロ1 ~下調べ編~

「前方右側より、目標物接近」
道路脇に止めた、車の運転席から告げられた浩大の台詞に、助手席の黎翔は視線を投げた。
視界前方10mほど先に、事前に写真で確認しておいた顔を見つける。
「…あれか……」
制服姿の女子高生だ。手には、学生かばんと、買物袋を下げている。
口元には、笑みが浮かんでいる。ご機嫌な様が、見てとれる表情だ。それをじっと見つめる紅い眼は、何を考えているのか。
浩大は、ちらりと横目に、その秀麗な顔を見ながら、既に分かっている情報を口にする。
「そ。汀 夕鈴、17歳。白陽高校2年A組。成績は上。教師の評判も良い。
同級生との友好関係も問題ない。クラブ活動は一切無し。父子家庭で、溺愛の弟が一人。普段はバイトと家事で走り回ってる、元気なお嬢ちゃんだね~」
愉しげに報告をする浩大を無視し、黎翔は黙って少女を見つめる。
それはあたかも、獲物を狙う狼のようだ。

徐々に自分たちの車の方へ近づいてくるが、車の窓にはスモークが掛っていて、外側から中を見る事はできない。
黎翔は、遠慮なく、夕鈴をガン見していた。

そんな夕鈴に、不意に近づく人物があった。
会話は聞こえないが、親しい間柄だというのは伝わってくる。
傍から見れば、じゃれ合っているようだ。
「…あれは誰だ?」
途端に不機嫌さを出した黎翔の簡潔な問いに、浩大の眼が楽しそうに煌めいた。
「あ~あれは、几 鍔って、お嬢ちゃんの幼馴染。白陽大商科の2年。
昔から家族ぐるみの付き合いで、仲が良いらしいよ」
「……特定の相手は居ないんじゃなかったのか?」
「付き合ってる彼氏、っていう存在は無いよ。ただ、あの幼馴染君が居るから、他の男が寄り付けないみたいだねぇ」
学校では、密かに人気もあるらしいよー、と口コミ情報を付け加える。
黎翔は柳眉を寄せ、苦々しい顔になる。
その様子に、浩大はうぷぷ、と笑いを堪える。
「隠れたライバルが、いっぱい居そうだよねぇ」
揶揄するような台詞に、黎翔はギロリと睨みつける。
睨まれた浩大は、おっかねー、と言いつつも、笑みを浮かべたままだ。
「さーて、どうやって近づくの?いきなり正面からぶつかって行っても、不審者扱いされかねないよね」
「……そうだな。まずは、自然に近づく必要があるな」
自分の目的の為には、彼女の存在は絶対なのだから。
黎翔は色々と策を考えながら、車の横を通り過ぎてゆく、夕鈴の姿をじっと見つめていた。
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