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1 本誌沿い 短編

【短編】菓子珍景3【完結】

この短編もラストまできました。
またほんの少し、修正を加えています。
ここまで読んでいただきありがとうございました!
次はもう少し長めのものをSNSから引っ張って来る予定です。
よろしければお付き合いくださいませ♪

では、どうぞ。

*****

「ああ、全部食べましたか陛下!すぐに自室へ向かいましょう。今日はもうお休みください!」
「いやぁ、さすが!夕鈴殿の手料理は効果的面です!」
「やはり貴様の差し金か李順。まったく、もし夕鈴が口にしたらどうするつもりだったんだ」

陛下は青白くても鋭い目を李順に向けている。

「だから侍女たちにも絶対に他の者に食べさせないよう注意するように言い聞かせました」

対する李順は涼しい顔だ。

「え?ちょっとまってどういうことですか??」
「陛下ますますお顔の色がっ!!!!」
「そうですねえ、夕鈴殿。後は陛下のお部屋の方でお話しさせて頂きましょう」


ー陛下私室にて話すこと半刻。

「そうしたら私はっ!!!!陛下の為にせっせと毒入りくっきーを作っていたということでしょうかっ!」
「そういうことになりますねぇ、夕鈴殿」

夕鈴はがっくりと首を項垂れた。
どうやら陛下の毒への耐性は先天的なものではなく、定期的にある程度摂取することで保っているもの…らしい。
匂いで気付き、李順さんが用意したものとわかっていてもなかなか食べてくれない陛下。
そこで李順さんはこれを計画したらしい。

そりゃあわかっていたって体調を崩すようなもの食べたいはずないわよね!
あれ?でも、食べさせたのって私…?

「いやぁ、でも本当に全部食べるとは思いませんでしたよ陛下」
「さすが夕鈴殿の手作りです」

「り…李順さん。 陛下……。私…私…こ…今度こそ首でしょうか?!」
「ええ?!なんでそうなるのゆーりん?!」
「だってだって…。知らなかったとはいえくっきーを作ったのも食べさせたのも私じゃないですかあ!」

父の借金と青慎の学費、王宮への借金。とてもここでのバイトなくして返せるような金額ではない。
どうしよう、あ、なんか涙出てきちゃった。

「ゆ、ゆーりん。そんな心配しなくて大丈夫だよ!ぜーんぶ、りじゅんが、悪いんだから!!!!」
「そうですよ、夕鈴どの。貴方は何も悪くありません。首なんてあり得ないですから心配なさらなくて大丈夫です」

陛下が鋭く李順を見やると…。

「では、私残りの政務がありますので、そろそろ失礼させていただきますっ」
「ああ、夕鈴殿。陛下は気丈に振舞っておいでですが、本当は腕をあげるのもお辛いはずです。夕餉は夕鈴殿が食べさせて差し上げてくださいね」
「翌朝陛下のお加減がすっかり良くなっておいででしたら特別手当を差し上げます」
「特別手当ですか李順さんっ!頑張ります!!!」

わーい手当。手当。
と夕鈴がはしゃぐのを横目に陛下は満足そうに李順を見つめ、李順は少しほっとした顔で陛下を見ていた。

―――どうやら、私の首もなんとか繋がったようです…。でも今度の手当て、私のポケットマネーになるやも…。

「では、失礼いたします。陛下。お妃様」

「ゆーりん。今日はずーっと一緒だよ!!」


おしまい
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